私たちの願いはただ一つ「安全に暮らすこと」です。
しかし、家を出ても未だ私たちは完全にDV虐待の被害からは逃れられず、恐怖と戦いながら暮らしています。
それはなぜでしょうか。
私たちの暮らしの現実を一人でも多くの方に知っていただきたく、このHPを開設いたしました。
過去に私たちは加害者による恐怖支配がはびこる家で、いつも怯え暮らしていました。精神的、肉体的、経済的、性的な暴力に傷付けられ、心が休まる時がない辛く苦しい日々。
しかしある日、決意したのです。
この家を出よう!
これ以上ここにいたら、心も体もボロボロになってしまう!
そして、勇気を出して逃げ出しました。 親子で避難する事は、大変な苦難が待ち構えています。
しかし、それでも逃げることは私たちには必要なことでした。
逃げ出した後も、そう簡単には安全な普通の暮らしを手に入れる事はできません。未だ私たちは完全にDV虐待の被害からは逃れられず、恐怖と戦いながら暮らしています。
令和5年5月8日
法制審議会家族法制部会委員各位
共同親権制度導入及び制度設計の議論におけるお願い
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
突然お手紙を差し上げて失礼いたします。私共は、DV・虐待被害当事者団体Safe Parents Japanと申します。平素はDV・虐待加害親との強制的な面会交流に反対する署名活動(参考資料ご参照)や面会交流・共同親権に関するメディア向け勉強会の実施、海外のDV被害者団体や識者との情報交換や協同を行っております。
先月18日、貴部会が今後共同親権を導入する方向で議論を進める見通しとなったこと、父母双方の「真摯な合意」が確認できた場合に共同親権を選べるようにすることから検討を始める旨、各メディアによる報道がありました。同居中にできなかった「話し合い」が離婚後になるとできると考えることは、不仲で離婚した元夫婦の実態を無視しています。DVの有無にかかわらず、力関係が対等でない父母が共同親権となった場合、「話し合い」は成立しません。力の強い者の単独意見という形ばかりの「合意」が成立するか、さもなければ膠着状態に陥ることとなります。その場合、甚大な被害を受けるのは子どもです。進学や入院はいずれも子どもの人生や命がかかった大切なものです。私共は、DV虐待被害当事者の立場から、共同親権の導入によって、これまでも一方的に家族を支配してきた親の支配が継続し、子どもの最善の利益が損なわれることを強く危惧しています。そこで、私共の元に届いております被害者の声と私共の要望及び海外専門家の意見をお伝えさせていただきたく、以下の文書をご送付いたします。ご査収の上、ぜひ今後の審議でご考慮いただきたく、何卒お願い申し上げます。
私たちは、Kids Voice Japanと協力して活動しています。
自分達と同じ思いをした方々のお声を政府や国連に届けたいです。
ぜひ、ご体験をお寄せください。